【2026年 ライブ参戦記 YĪN YĪN JAPAN TOUR 2026 @ 梅田CLUB QUATTRO 2026.10.14 】

10月は仕事のスケジュールが詰め込み月間。
ありがたいことです。
ありがたいことなんですが……
そのおかげで見送るライブが多数。
あれも行きたかった。
これも観たかった。と、悶々、悶々、悶々。
仕事があるからライブにも行ける。
そんなことは百も承知。
なのに、行けなかったライブの情報がSNSに流れてくるたび、心がザワザワ。
もう見んかったらええのに、わざわざ感想やセットリストまで調べてしまう。
自分で傷口に塩を塗るタイプのオジサンであります。
しかも
来月以降も週末を中心に仕事がびっしり。
体調面も考慮すると、さすがに全部のライブへ突撃するわけにもいかず、我慢の日々が続きそう。
今後のスケジュールを眺めるだけで辛くなってくる。
あぁ、身体がもうひとつ欲しい。
いや、できれば若い頃の体力もセットで。
そんな悶々とした日々の中、今日はようやくライブへ。
◯YĪN YĪN

2017年、オランダ南部マーストリヒトで結成されたサイケデリック・ファンクバンド
1960〜70年代のタイやカンボジアなどの音楽から影響を受け、アジア的な旋律と西洋のダンスミュージックを融合させる
2019年、1stアルバム『The Rabbit That Hunts Tigers』を発表
ガレージ、ファンク、ディスコ、サイケデリックを組み合わせた独自のサウンドで国際的に注目を集める
2022年の2nd『The Age of Aquarius』ではシンセサイザーを大胆に導入
サウンドをより宇宙的でエレクトロニックな方向へ広げる
2024年の3rd『Mount Matsu』では、日本のシティポップ、民謡、箏曲などにも接近。
◯4th Album『Yatta!』

これまでの音楽的な探究と、ライブバンドとして培ってきた演奏力をまとめた4作目 Yatta! リリース
メンバーが同時に演奏し、その音をテープへ録音するライブ・セッション方式を採用
スタジオでも4人の一体感を重視している。
初期から続く異国的な旋律、2nd以降に発展したシンセサウンド、3rdで深めた日本音楽への関心を一つの作品へ集約
ファンクの粘り、ディスコの高揚感、サイケデリックな浮遊感が共存し、楽曲ごとに異なる表情を見せる
過去作よりも生演奏の勢いが前面に出ていて、ライブの熱量を作品へ持ち込んだような仕上がりになってる
◯梅田CLUB QUATTROで体感するYĪN YĪNの現在地

2024年のフジロックと単独ツアーで日本の観客を魅了したYĪN YĪN
今回は最新作『Yatta!』を携え、2年ぶりに大阪へ戻ってきた
Keesのギター、Yannickのベース、Nicoのドラム、Marcのシンセがそれぞれの役割を明確に担いながら、一つの大きなグルーヴを作り上げていく
ギターの独特なフレーズにベースとドラムのリズムが重なり、そこへシンセが加わることで、音楽の景色が次々に変化する
『The Rabbit That Hunts Tigers』から『Mount Matsu』、『Yatta!』までの楽曲が並ぶことで、初期の荒々しさから現在の立体的なサウンドまで、バンドの変化も感じられる

リフとリズムの反復によって空間を変えていく。繰り返されるフレーズが少しずつ身体へ入り、気付けばフロア全体が動き始める
生演奏の揺らぎがありながら、音のつながりは精密なダンス・トラックのよう。人間らしいグルーヴと機械的な反復が同居
MCではメンバーが積極的に日本語を使い、観客との距離を縮めていく
片言ながらも自分たちの言葉で伝えようとする姿勢が微笑ましい。
この日は「かっこいい」という日本語を覚えたことも披露、ライブ中に何度も「かっこいい!」を連発
ドラマーのNicoは、カセットウォークマンで会場の歓声やフロアの反応を録音。ライブの瞬間を記録するだけでなく、その場で生まれた音を次の創作へ持ち帰ろうとしているようにも見えた
梅田CLUB QUATTROの距離感だからこそ、4人の細かなアンサンブルや表情まで伝わる90分
◯まとめ

なんでこんなに日本が好きなんだろう?
と不思議に思うくらいに、こちらに寄り添ってくれる姿勢がビシバシ伝わりすぎる
なんかそんな気持ちも加わってか、最後は「やった!」と叫びたくなるような夜でありました
音楽は国境を飛び越えるんだな、うん
仙石幸一



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